アングラな魚日記

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<<   作成日時 : 2008/10/14 00:50   >>

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台車に積んだカツオをエッチラエッチラと店内に運んでいたときの事。通路上に、お腹が大きなカマキリがうずくまって行く先をふさいでいたんだ。死んでるのかなと思ってつま先でチョイチョイ突つくと、胸を起こし、鎌を尖らせてきた。具合悪そうにしてたくせにさ、それ以上近づいたら鎌で引っかいてやるゾってかい。

 

他の人に踏みつけられないよう捕まえて、近くの草むらに放してあげようかと思った。だけど、最初の出会いから攻撃性を隠さずにいるカマキリを捕まえるのは、簡単そうでいて実は難しいのだ。背後から指でつまんでも、その細い体をよじって鋭い鎌で指をガリガリと引っ掻くし、鎌ごと押えようとすれば齧る。小さいくて葉っぱみたいな姿だけれど、そういうヤツだからついついこちらも警戒してしまうの。

 

そして、反抗的な青臭い眼で、自分よりもはるかに大きいオラの事を睨むんだ。その眼を見たとき、反抗的なものを無理やり従わせようという自分の攻撃性を見たような気がして、指を伸ばすのをためらってしまった。この時、自分の眼もカマキリのような攻撃的な眼をしていたのではなかろか。

 

おそらく、オラが青白い顔をして岩手県の大船渡から転校生として気仙沼にやってきた時も、攻撃的なカマキリのような眼をしていたのではないか、と思ってる。母に連れられて、気仙沼の外れにある小学校に初登校した時の事。行った先から転校生〜転校生と囃され、どちらも大して差がない田舎にもかかわらず田舎モノ呼ばわりされ、挙句の果てに、前に学んだ小学校の校名をも馬鹿にされたのだ。

 

だから、その中心で馬鹿にしている一番でかいヤツに、よろしくの挨拶の代わりに飛び蹴りを喰らわしてやった。このほほえましいエピソードを思い出すまで、漁師町独特の、この地区に古くからある窒息しそうな閉鎖性と排他性に対して飛び蹴りを喰らわしたのではないか、と自分の中で消化していたのだけれど、今思えば、カマキリのような攻撃的な眼つきをしていた転校生を、級友達はただ警戒していただけだった、のだと思う。あの時の、母と担任の先生の慌てた顔は忘れられない。その当時の事が話題にあがると、30年以上たった今でも母は慌てるんだよね。^^

 

足元にいる一匹のカマキリの青臭い眼と攻撃性を軽くつま先で突き、そっちに行けと促した後、宝物を隠しているのではないか・・・と、トラックの中を見に来たスーパーの鮮魚主任と談笑しながら商談した。まだそこを動こうとしないカマキリを再度つま先で突こうかと思って足元に視線を移すと、今度は驚くべき異変が起きていた。

 

なんと、一匹増えていたのである。つま先で小突かれた拍子に、腹の中で大きくなった寄生虫のハリガネムシが肛門から出てきたのだった。しかも、まだ完全には出ていない状態であり、体に一部が入ったまま。そして、カマキリの体をそのハリガネ状の体でがんじがらめに縛り、宿主の体の自由を完全に奪っていたのだ。カマキリの武器はむなしく空を切るばかり。そのおぞましくも忌まわしい様子にすっかり視線を奪われてしまった。普段から寄生虫に見慣れているオラでさえ、ハリガネムシを見つけるとお尻のあたりがザワザワする。その原因は、ハリガネムシの生活史の内にあるんだ。

 

ハリガネムシは、ハリガネがこんがらがったような状態で水中で交尾し卵を水草などに産み付ける。生まれ出てきた赤ちゃんハリガネは、やがてカゲロウになる水生昆虫に寄生し、その寄生されたカゲロウはやがて羽化し空へ飛び立つ。そして、偶然にもそのカゲロウがカマキリに食べられてはじめて、やっとハリガネ虫はカマキリの腹の中で成虫になれるのである。

 

ああ、寄生人生・・・とでも言おうか、しかしその確率はかなり低いはずだ。なんてったって、カマキリに食べられなくてはならないのだから。というわけで、とても沢山の卵を産み、その確率を確実なものにしているのだ。偶然カマキリに食べられ成虫になったハリガネムシは、今度は水中で産卵しなければならないのだけれど、カマキリの腹の中にいるので思うように行かない。しかしハリガネムシは腹の中で「水辺に行け・・・」とカマキリに指令を出すことによってそれを可能にしているのだ。なんと、まあ・・・。

 

寄生して栄養をピンハネするだけではなく、カマキリの意識すらコントロールしようというのだから、お尻がゾワゾワする訳だわさ。しかも、今回見たハリガネムシは、腹から飛び出してカマキリの目の前に実態を表すことで意識を開放したけれど、今度は外から体をがんじがらめに縛った。死んでも離さないぞという意思を見たようで、昔カマキリの目を持ったおじさんは、自分のお尻がとても気になるのである。

 

そういえば、無性に水辺に立ちたくなるし、何かに縛られているような気がするなあ。




◇追記
コオロギにも寄生するみたい。

コオロギに水死を促すハリガネムシの動画

A worm comming out of a cricket

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
割箸で猫じゃらしよろしく、カマキリじゃらしで非難させてあげればよいのに(^^)
おきらく社労士
2008/10/17 23:31
おきらく社労士さま
こんばんは。
割箸って手がありましたね。ついつい、蹴飛ばしちゃいました。
mako@管理人
2008/10/19 00:59
好奇心は恐怖心に勝る…興味津々でハリガネムシを検索しました。
「うぉぉ…出てる!」
人間には寄生しないようですが、私もお尻の辺りがサワサワしてしまいました(汗)
カナ
2008/10/19 04:16
カナさん
でしょ〜、サワサワするんですよね。
ハリガネムシは人間には寄生しませんが、似たような奴らが無意識にコントロールするかもしれません。CMとか使って・・・。これも怖いですね。
mako@管理人
2008/10/21 00:23

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