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2007/02/28 00:03
スローフードなる言葉は、注文すればすぐに出てくるファーストフードに嫌悪感を示した人たちが自然発生的に使い出したというように聞いています。しかし、ファーストフードも瞬間に食材が発生したわけではなく、少なくとも数日、あるいは数年をかけて作られた食材を使っていて、オラは違和感を感じておりました。スローかファストかの違いは、お客さんに対してツーオーダーで瞬時に調理し提供するのか、数十分かけて提供するのか、あるいは冷凍食品をチンするのか、きちんと料理するのかの違いぐらいしかなく、元々は外国の食文化の流入を憂うネガティブな言葉であったのだと思っています。
ファストに対してスローなのだというだけでは当然多くの人たちの賛同は得られず、いつかは淘汰される言葉だと思っていたのですが‥‥どうやら、スローフードは地元で産する食材やそれらを使った料理、受け継がれてきた食文化などを守るという大儀をあたえられ、そして食育や環境教育、環境保護などを進めながら大きな文化運動へ発展しているようであります。このように食の乱れを救済していくポジティブな運動に変わってきたわけは、やはり時代が求めているのでしょうか。それほどまでに失われていくスピードが速いのかもしれません。
木造校舎だね。懐かしいでしょ。
日曜日、気仙沼市立月立(つきだて)小学校旧校舎で行なわれている「気仙沼スローフードフェスティバル2007」をのぞいてみました。気仙沼市は2003年、スローフード宣言を議会で可決していて、オラは地元の人たちがどのような認識でスローフードと向き合っているのか、ちょっと興味があったからです。もちろん、My箸と上履きを持参してね(笑)
■「気仙沼スローフード」都市宣言
ふるさとを愛する私たちは、美しいリアスの海と緑豊かな山や川など、恵まれた自然環境と共生しながら、地域固有の食文化と生活を大切にしてきました。
しかしながら、近年、食を育んできた自然や伝統的な文化は、便利さを優先する生活様式の変化により、失われつつあります。地域のかけがえのない財産である風土と食文化を守り、次の世代に伝えていくこと、そして多様性を認めあう心豊かな人間性を育み、自然と調和する住みよいまちにしていくことが私たちの願いです。この願いを実現するため、私たちは、心をひとつにして、ここにスローフード運動の精神に基づき、自然と文化を守りながら、食を活かした個性的で魅力あるまちづくりを進めることを宣言します。
1 地域の豊かな食材を育む海や山、川などの自然環境を守り、
次の世代に引き継いでいきます。
1 地域の風土が育んだ、伝統的な食材や料理技法、
質の良い食べものと飲みものを守り、工夫し、
提供していきます。
1 安全で安心な質の良い食材を生産する人々を守り、
育てていきます。
1 子供たちを含め、人々に、食の楽しさや味覚の大切さ、
真の心の豊かさを伝えていきます。
1 地域や国、信条の違いを超えて、
それぞれのもつ食の多様性を認めあい、
交流を通して相互の理解を深めながら、
世界の平和に寄与していきます。
この、スローフードという、もはや食べ物だけを指していない文化運動に地元企業がどのように参加しているのかも気になってました。というのも、営利を目的としない文化運動のはずが、気仙沼においては企業も多く参加しており、仮に気仙沼の食材や文化を全国に紹介する為の企業用ツールになっているのなら、もはや気仙沼スタイルの新しいスローフードの形を見れるかもしれないと思ったわけです。
階段はギシギシ音がする
25日は、午後一時に到着。
さて、何を見よ〜か、何を食べよう〜か‥‥
なんて、のんきな事を言っていられないほどイベントが目白押し。
午後一時に始まるイベントは、
★八瀬そば学校「そば打ち体験」
★炭焼き体験講座
★早稲谷鹿踊保存会による「宮城県指定無形文化財『早稲谷鹿踊』
★島の体験館・青野哲大氏による
『気仙沼「食べられる」海の生き物クイズ-食べる前に学んでみよう-』
そんでもって、それらに重なるように
★宮城県産業技術センター食品バイオ技術部微生物・バイオ応用班長
橋本建哉氏による「地酒・麹の話」
★笑うソムリエ利き酒師 木村克己氏による
「美味しい燗のつけ方」
★医療法人尚仁会 森田医院理事長 森田潔氏による
「気仙沼の魚と健康」
こんなに同時多発的な講演やら体験やら伝統芸能やらを、どうやって見れって言うのか‥‥なぜか、着いたばかりなのに損をした気分です。あれにしようかこれにしようかと多少気持ちが揺らいだのですが、オラは、やっぱり海の生き物クイズだべ〜ということで島の体験館・青野哲大氏による『気仙沼「食べられる」海の生き物クイズ-食べる前に学んでみよう-』に参加してみました。先生曰く、食材の生態を知ることも『スローフード』です。
◆青野先生のブログ『気仙沼大島 島の体験館見習い館長のWeblog』
◆大島の体験館HP
大盛況!
講義は三択の問題形式で進んでいき、@〜Bのこれだと思ったものに手を挙げるといった楽しいものでした。オラは、10問中8問正解。カツオの泳ぐスピードの問題と、サメの歯の生え変わる本数がわからなかったな〜どうも、問題の趣旨を捉え違いしたようです(涙
問題は、よくコメントをいただくseikoさんちのブログで公開されていました。
是非やってみてね。
■スローな食に、スローな家。
気仙沼・タケヤマ一家の食と歳時記。
●クイズに挑戦してみませんか?
■■■
講義をたっぷり楽しんだ後、教室に設けられた【味わう】の各ブースにお邪魔したんですが、すでに売り切れ続出であります。八瀬そば、気仙沼ラーメン、それからフカヒレコロッケなどは売り切れ。。。(T-T)
気仙沼ラーメン(サンマのツミレとサンマの香味油入り)は美味しいぞ
売り切れていたけど‥‥
フカヒレコロッケも売り切れさ
多くの地元企業が、地元に今ある食材を活用し、いろいろな商品開発に取り組んでいる姿が多数見受けられ、どれも気仙沼ブランド自慢の一品の数々、まるで気仙沼ごと売っちゃおうっていうふうな勢いがあり、とても活力のあるスローフードフェスでした。
長いスパンで考えると、伝統料理というのは、食材が急にみられなくなったり、異常に増えすぎたりという中でやりくりしながら伝わってきたものではないのだろうか‥‥もしそうであるならば、今ある伝統料理は今後、その時代の食材にマッチした物に変わる可能性があるということ、そして今、企業が取り組んでいる新しい商品も、のちに気仙沼を代表とする商品となる可能性がある・・・そんな風に考えたら、スローフードという文化活動に企業が果たす役割は大きいのではないのかしら。
というわけで、スローフードの定義はどうでも良くなっちゃった (笑
これは、ペレットストーブ
岩手県奥州市胆沢町で作られたペレットを燃やしているんだそうです
ペレットの産地によって香りが違うので、いろいろ楽しめそう〜
食と共に受け継がれてきた伝統芸能も披露されていた
全部は紹介しきれませんでしたが、なんとなく雰囲気は伝わったでしょうか。
今朝の三陸新報を見ると、かなりアクセスが悪い場所での開催でしたが、24〜25日の二日間で1万人以上の来場者があり大盛況だったようです。いかに、スローフードが浸透し多くの人たちが関心を持っているのかがわかります。
また来よう〜
そんな、気仙沼スローフードフェスティバル2007冬でありました。
◆スローフードジャパン
http://www.slowfoodjapan.net/
◆気仙沼スローフードフェスティバル2007チラシ
http://www.slowfoodjapan.net/pdf/winter2007.pdf
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