アングラな魚日記

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zoom RSS アブラボウズ

<<   作成日時 : 2007/04/07 00:33   >>

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これは、アブラボウズだよ。

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うちの市場では「沖ネウ」と呼んでます。根魚と書いてネウ。
ネウとはアイナメの地方名のことです。

ここで注意してもらいたいのが、ネウが沖に出るとアブラボウズになるわけじゃなく、沖の深いところにいるアブラボウズの顔がネウに似ているっていうこと‥‥まぁ、実物の写真を見てもらったほうが話が早い。

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顔がネウ(アイナメ)に、似ているでしょ〜。

岩手県宮古市の漁師さんによると、アブラボウズは宮古魚市場の水揚げ帳には「アイナメ」と記載され、アイナメ(通称あぶらっこ)は「油目」と書かれているとのことです。北海道では、アブラボウ・アブラボ・アブラメ。なんか、ぐちゃぐちゃしてきましたが‥‥うちの市場でも宮古でも北海道でも、標準和名で販売すると誤解を受ける可能性があるため「沖+地方名」などで流通させているのでしょうね。

追記★白石ひとみさん、貴重な情報ありがとうございます。


魚の流通業界には、過去にこのような手法でまったく別の魚を印象のよい名前にすり替えて販売していた時期がありました。例えば、シイラをヒラブリと呼んだり、スギをクロカンパチ、テラピアをイズミダイ、メロをギンムツなどなど、数えればきりがありません。

で、アブラボウズが沖ネウや沖アブラメ、そして沖アイナメになったわけです。しかし、このアブラボウズは大きな誤解をうけ、やむなく使っている沖ナントカであるというのがほんとの所。悲しいかな、アブラボウと名前が似ているだけで一部の市場で取り扱いを拒否され害魚の烙印を押された悲運の魚ちゃんなのです。

■三陸さかな図鑑
アブラボウ(アブラソコムツ・バラムツ)
アブラボウズ


でもまあ、そんなに多く漁獲されているわけじゃないし、大きくてもそこそこ値段が出るから、誤解している人は誤解していたままでもいいかな〜(笑)みんなが食べたがると、漁獲量が少ないから値段が高くなっちゃうんだよね。

アブラボウズにアブラメ、そしてアブラボウ。アブラと名の付く三角関係で、ちょいとややこしくなってますが、三種ともまったく別の科のお魚ちゃん達なんです。

では、最初に戻ってっと。


アイナメとアブラボウズを比べてみました。

こんな感じ‥‥

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カサゴ目アイナメ科のアイナメはが0.6kgの40cmなのに対して、
カサゴ目ギンタラ科のアブラボウズは40キロで150cmぐらい‥‥かな。

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さて、このアブラボウズ、魚市場に水揚げされたときにはなんと生きてまして‥‥とは言っても時おり、ヒクッヒクッっと動く程度のご臨終寸前、虫の息。オラが蹴とばしても、なんとも反応が無い。

しかし何故か、オノトシ魚屋のおばちゃんがアブラボウズをまたいだ時に激しく反応。(爆笑)バタバタと、のたうつアブラボウズに驚き、ピョンと跳んだおばちゃんの目には驚きの涙。それを見ていたオラたちはガハハハッと笑いすぎ、「きっと、こいつはオスだね、間違いない。」とか「おばちゃん、まだまだいけるよ。」とかで盛り上がっちゃってさ〜。みんな、入札が済むと発表されるまでヒマだから‥‥おばちゃん勘弁な。


で、こいつを落札&お持ち帰り。


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アブラボウズ買っちゃった〜♫

■■■

では、さっそく解体します。 (ちょいとグロイけど勘弁してね)

まずは、まな板に上げて(掴み所が無いから、重いんだよね)エラをはずします。左右の鰓ブタと本体のあごの部分がくっ付いてました。

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次に内臓を傷つけないように腹を裂いて、鰓と内臓をはずします。

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あれれ〜、よく見ると卵がある。。こいつメスだ。
なんと、オノトシのおばちゃんに激しく反応したのは、油坊主子ちゃんだったようです。(笑)


■アブラボウズの腹
大トロにあたる部分。
このサイズのものは腹身が厚いので、刺身用に一柵取れそう。
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■筋に下ろし、切り分けます。
身の部分だけで23キロありました。(皮付き)
歩留まりはよくないけど、アラなどは利用できそうなのでマズマズかな。
身を持った感じはグニャグニャで油まみれのズルズル。しかし、床に落としても身割れしそうに無いほどしっかりした繊維質、ほんでもって、きれいな白身。血管から血が出てくるので、乱暴だけど水をかけながらの作業です。うっかりするとせっかくの白身が赤く染まっちまうからね。

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■身の断面
まだ、身が生きているので、さほど油は浮いてきていませんが、細かい脂身がしっかりと身の芯までまんべんなく入ってます。部分的にうっすらとピンク色かな〜絞めたての身はやや渋みがあるけど、お醤油で食べると気にならないレベルだね。
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アッ!


内臓を捨てようとしたら、小さく「アッ」ってきこえたぞ。声の主は、オラの相棒(内臓専門)。あいかわらず変なやつだ。かわいそうだから(笑)、食べ方研究してレポートするように!。。。



翌日


■一晩氷詰めにした後で、お刺身にしたもの
身に透明感と照りがでて、いい感じ。だいぶ身質が落ち着いてきました。
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■折りたたんでみる
繊維質だから折れない。もう〜指が油でベロベロ。
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さてさて、食べてみると‥‥

絞めたて時の渋みは消え、たいして癖の無い物になってましたが、甘味が少ないためか、ちょいと物足りない。もう2〜3日置くと、旨みも増してくるのでしょうかね。

相棒が早速レポートを提出(笑)、内臓をしょうゆで煮て食べてみたんだってさ。

「マンボウのこわだ(腸)みたいでうめがったぞ〜〜〜〜〜。煮汁にはものすごい油がういていたな〜〜〜。今回はしょうゆで煮たけど、味噌でもいけるべな〜〜〜〜。」

ほ〜、こういうことは頼りになるんだね〜いいレポートあんがと。


■■■

うれしいことに、お客さんからカマをいただきました。

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こいつを解体したら‥‥

ジャン!
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大きな身の塊が取れました。

これは、女房に酒かすに漬けてもらい冷蔵庫へ。残りの骨身は塩振ってグリル焼き。
これ、結構いけます。なんと、自身の油で「から揚げ状態」だったので、骨までさくさく食べられれました。

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この魚はお刺身もいいけど、どちらかといえば加熱調理したほうが絶対に美味しいはず。しかし、旨いからって食べ過ぎると、強すぎる油が身にこたえるかもしれません。

三陸に来たときは話の種に食べてみたらいかがでしょうか。

ではでは〜









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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは〜♪

大きいアブラボウズですね。
美味しいそうですが、食べたことないんです。
私は。
どうやって食べるのかも知りません。
報告、楽しみにしています。

ところで、宮古地方の浜帳には、アブラメは「油目」と書いてあります。
そして、水揚した漁師さんたちの正式な仕切り書には、「アイナメ」と書いてあるそうで〜す。
宮古弁では「あぶらっこ」。

いっぱい名前を覚えないとわからないんですね〜。
足りないヒトミには、チンプンカンプン。
白石ヒトミ
2007/04/07 20:43
白石ヒトミさん、こんばんは〜♪
こういった情報は地元の方からしか聞けないので、ひじょうに助かります。貴重な情報、ありがとうございました。

アブラボウズはいろんな名前があって、さらに方言も入り乱れ、わけわかんなくなりますよね〜。
まるで、ひとみさんみたいです(笑)
mako@管理人
2007/04/09 20:10
完全にアブラボウと混同していました。
さっそく図鑑の方訂正文を加筆しとこうっと。
法城寺
URL
2007/04/14 13:06
法城寺さま
こんばんは〜
混同しちゃいますよね〜
アブラボウは陸揚げ禁止のため、市場でもなかなか見ることができませんからね〜。私も、たまに釣り雑誌などでアブラソコムツやバラムツをジギングで釣っているのを見る程度です。
mako@管理人
2007/04/14 23:35

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